見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…おべ?
(暫く土と目線を合わせて…背中から無くなった重さと共に、目の前に見えたのは曇り空のような灰色の髪の毛、金色の王冠、聞こえた声は優しく慈愛に満ちていて…それでも先程聞いたもの。ゆっくりと身体を起こして、眼下にある小さな頭に問いかけたなら…自分には分からないことを、きっと一生懸命に話しているのであろう小さな影を見据えて…それから、ふと手についた土に顔を寄せて…思う、土の匂いだけど、生きている土の匂いじゃない。カルデアの花壇にあった土も人が作った匂いがしていたし、隠れんぼした森は偽物の匂いがしたけれど、この森の土は…ふわふわとした白い生き物が、不意に傍に寄ってきて、慣れたように膝の上に座る。「__あなたは、」と、問いかけて黙ったのは、なんとなくこの白いもふもふの小さな影のことを知っている気がしたから)
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