見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
(どさっと音がして、振り返ってみれば何だかんだと小さい命を潰さずに倒れ込む優しい王様が…多くの国民に慕われて、望むと望まないと大切にされているヒト…さて、咄嗟に駆けて来てしまったものの、行き場なんて無いわけで、もうこうなったら目覚める道を求めるほか無い。ふらふらと適当な足取りで森の奥へ進んでみたり、ぼんやりとあの冷たい腕の感触を思い出したり…ぴた、と立ち止まったそこにあったのは茶色く枯れ広がった花畑、何匹かの蝶のような小さい影も__こちらに気がついたのか、近寄ってきてくれた一人に「これ、げんきにしたいの?」と__夢の中なら、あんりが言っていたこともきっと大丈夫。いいよぉ、なんて小さく返事をして、その場に膝を折ったなら…願うことは、この場所が、この夢の世界が、あの王様の治める国が、少しでも幸せでありますように。見える範囲の花達を甦らせるように、指先を地面につけたなら…このまま力を込めれば、寄せる波のように花に半永久的な命が与えられることは知っている)
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