見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
オベって…、
( たかだか名前一つでパアアと一気に表情が華やぎ、それはもう嬉しそうにおべ、おべ、と名前を連呼してくる少女を見つめる目は依然として冷めきっており。普段以上に彼女に忌避感を覚えていたが、その理由がやっと分かった…似ているのだ。弱くて、純真無垢で、愛されていないと分かっていながら人を王様と呼び、慕ってくる彼らと。うじゃうじゃと蠢くだけのモノに王様扱いされても気持ち悪い、身勝手な好意を押し付けられても気持ち悪い、目の前の光景が気持ち悪い。得意げに腕を広げ待ち構える少女と、期待に満ちた目で見上げてくる妖精達。そんな彼らを見て髪の奥からキュウと双眸を眇め、昆虫じみた指を向け問う、)
その腕はなに…?
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