見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
…やっぱり相棒にするならアンタがいいな。次会った時“も”拾ってやってよマスター。
( 今日だけの事じゃなく全部座に持って帰れるといいなぁ…安心しきった寝顔を見ているとそう願わずにはいられず。沢山の“ たいせつ ”をくれる相棒の唇付近にお礼と願掛けの意味を込め口付けを落とせば、幼い体温を記憶に刻みつけるように腕に包み眠りについて──、)
あ゛あ゛ぁ゛うるっさいなぁ!君たち、俺が眠っている間は起こさないでくれと何度言ったらわかるのかなぁ?
( ─何も聞こえず何も視えない、束の間の静かな一時を堪能していると沢山の声に名を呼ばれ否が応でも眠っていた意識が浮上してしまう。目を開き見える世界に変化はなく、無垢な感情で溢れ最悪の目覚めだ。何事かと思えば“ こっちに来て ”とろくに詳細も告げず引っ張ってくる妖精達の要求を一度は拒絶したものの大合唱が始まった為、彼らに連れられて渋々森の奥へ進み。──初めから嫌な予感しかしていなかったが…想像を上回る光景にうげぇ、と顔をひん曲げて。なぜか縮んでいるが、木にもたれスヤスヤと寝息を立てている少女の顔には見覚えがある。「…さーて帰ってメロン食べるか。」当たらぬ蜂には刺されない、迷子に救いの手を差し伸べない王様にオロオロとする妖精達を無視して、何事も無かったように踵を返そうとして、)
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