見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
あんりは、やさしいねぇ…ひろはね、大丈夫なの。魔法使わないし、全部捨てちゃうからね。だいじょうぶなんだよ、がまんもしてないよ
(初めて話した、自分のこと。魔法のせいで、こうやって知らない人のところに連れていかれるし、調べられるし、チクチクした魔法を使えと言われることもある…でも、質がいいとは言えない、量もない、だから何も救えない、周りの人にとってただ不気味なもの。ゆっくりと瞼を下ろして、再び目を開いてみても、涙は出ない。気がついたら魔法の気配には敏感で、敵意にも敏感で…優しさには鈍感になってしまったけれど。目の前の黄色い目は、何故かこんな自分のことを大切に思ってくれている気がしてしまう。から、両手を伸ばして、揺れる指に触れて「あんり、ありがと。でも、ひろも、魔法使いのひろはもういらないんだぁ」…感情を捨ててしまえば良いのだと諦めるのはもう少し未来の話。でも、このカルデアに来て、また人間らしくなっていくのも…またもう少し先のお話。一度きゅっと唇を引き結んだあと、ぱっと手を離せば、吹っ切れたようにこれは何?あれは?と嬉々として部屋の中を歩き回りながら、四方八方を指して)
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