見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
───嗚呼、そういう…、
( 何度も瞬きを繰り返し時刻は既に深夜。彼女は誰かの人生を終わらせた贖罪、とでも言うのか…死を望む人間と、人間を殺すことに特化した装置───なるほど、介錯を頼むのに丁度いい存在が傍に居るのだから、縋るのは道理か。起こさないよう静かに腕の中から抜け出すと上半身を起こし、カーテンから射し込む光に照らされた寝顔は酷く穏やかで…視線を逸らすように瞼を伏せて。…好きとか愛とか、耳障りの良い言葉よりもっと早く、言ってくれればよかったのに。人殺しはお前の仕事だと…そうしたら望まれたように処理してやった。──でも、それなら何故己の望みを捻じ曲げてまで、彼女は令呪を使ってくれたのか。今夜はいつにも増して飼い主の考えが読めない、再び布団の中に戻るとモソモソと控えめに温かい体を抱きしめて…起きたらまた怖い夢でも見ましたか、と聞かれそう、)
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