見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
───、
( 黙って紡がれる言の葉に耳を傾けながら思う、ここで彼女を止めれば何も無かったことに出来る。今ならまだ間に合う、力ずくでも口を塞げ、脳内で響く甘言に耐えるように奥歯を噛みしめ、ぎちっと指に力が入りながらも命令を聞き届けて。間もなく光が止み手の甲の紋様が消えたのを見て取れれば安堵と…それから白状すると同じくらい口惜しく思ったのは内緒だ。口端を上げへらっとした笑みを作ると「…こんなことなら、とっとと殺しちまえばよかった。アンタの全部、オレの物にしちまえばよかったな。」手段が完全に無くなった今だからこそ、ずっと胸にしまっていた本心を吐露し。破壊衝動をそそられる香り、気持ちとは裏腹に体は律儀に命令を守ろうとして…チグハグな器と心が気持ち悪い、)
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