見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…彼、本当に喜んでくれていましたかね
(部屋を出て、漸く聞こえた声に視線を向ければ缶を手に持った貴方が。本当に律儀な人だと思う、一方でそこまで貸し借り無しが良いのかと…斜に構えた自分には、彼の本心は分からないけれど。缶を受け取って、空いた貴方の手に自分の手をそのまま絡めて指先を結ぶことができたなら…薄暗い廊下を戻るように歩き出し。彼の吐く言葉は全部嘘のような気がしてしまう、のに、妖精王が妖精たちを見捨てなかった事実だけは真実で、そのことを自分は愛しく思う。「自分はあの人のこと好きですけど、ちょっと怖いので…貴方がいてくれて助かりました」と本音を呟けば、歩きながら辺りを見回して、扉ひとつひとつを目で追っていく…この扉もあの扉も、全部血の匂いがするのはどういうことなのか)
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