見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
(ふっと気配だけになった飼い犬を視界の端に捉えて思う…狡い、自分もそうやって消えておきたい気分なのに。ただ、少しだけその気持ちは分かる気がする…自分たちは望まれた肩書きは違っても、求める結末は三者三様なのだから。扉の向こうで視界にはっきりと捉えた、本棚と森の空気を背負った妖精王は御伽噺から飛び出してきたようで…その慈愛に満ちた姿は自分たちとはきっと違う。「タルトを、貴方の森の仲間たちが渡したいからって…まさか“物語の中にいるとは思ってもみませんでした”が」、最後の一言は意地悪のつもり。近くのテーブルに問答無用で箱を置けば、ぴゃっと逃げるように透明な飼い犬の気配を辿って傍へ)
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