見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
……、
( 飼い主と共に案内されたのは図書室、棚の裏にひっそりと佇んだ隠し扉はまさしく秘密基地に続く入り口と言っていい。彼女が扉を開けると同時に霊体化したのは互いの精神衛生を守る為に他ならない、そうであれと望まぬ役を押し付けられた者同士…とはいえ、分かり合えるかと言われればそれはまた別の話で。血腥い廊下と打って変わり森の匂いがする室内で、妖精王は書物に囲まれており。思わぬ来客に瞠目しつつもすぐに柔らかな微笑みを浮かべた彼は、妖精達の言うように腹の居所が悪いとはとても見えない。栞を挟んだ本を閉じると『驚いたな、何か注文した覚えはないんだけど。』と言いつつ此方へ近付いてきて、)
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