見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
|
通報 |
>>アンリマユ/シャルルマーニュ
あのね、あの…怪我、手当したくない訳じゃなかったんです
(目の前に現れた黄色い目は心底不機嫌そうで、でもこちらの話を聞くために待っていてくれる…から、優しい人だなと改めて思う。どう伝えようか迷って、きっとセイバーと同じ方法が分かりやすいだろうと…傷のない手から、紙をもう一方の手に映せば燃えるように煙が上がって黒い文字が浮かぶ。傷は痛い、でもこんな時でも上手く言葉が出てこない自分が情けなくて悔しい。ぼたたと我慢しきれなかった涙が落ちるけれど、多分セイバーも飼い犬も同じくらいもどかしかったのでは…と自惚れたりもする。「呪いは解けなくても、痛まないようにする薬はカルデアが送ってくれるそうです…貴方がいないのに、どうやって寝ろって言うんですか」。膝に顔を埋めて、迷子の子供みたいに呟くのは弱ったような本音で)
| トピック検索 |