見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ/オベロン
(避けて、拾って、避けて…避けて…横から飛んできた黒い塊を咄嗟に素材を庇って避けたからか、地面に思ったより強く打ち付けた腕が痛む。とはいえ、視界の端で扉をどうにか開けようとしてくれている仲間の為だもの、囮になるくらい…ふいに流れた気配が重たく淀んだ飼い犬のものにも似ていて、思わず振り返る。どろどろと、仮初の姿なのか本性なのか、見えたその姿は…「___壊してしまいましょう、何もかも。それでも“もし足りなければ、自分がここにあります”」魔力ならいくらでも、血でも涙でも明け渡す。こちらに振りかぶられた黒いモヤを地面に座ったまま見上げて困ったように僅かに笑って…いやでも、貴方に全部を任せても自分はこの瓦礫の下敷きになるのかしら。それでも、貴方の髪が深い藍色のように染まっていくのも…美しいと思ってしまうのだからやるせない)
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