見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…は、い。っ、はい、アンリ、
(自分よりも大きくて温かい手。優しく頬に触れて、泣くなと言う目の前の顔が呆れていたらどうしようと思った、のに、穏やかで優しい顔のままでそれが嬉しくて、苦しいのに名前が呼びたくて、下手くそに呼んでは笑う。自分のために、こんなへっぽこマスターのために、沢山のことを考えて優しくしてくれて…思えば、いつも通りの貴方だ、怖くない。背中に触れる手に、ほっと息を吐いて目の前の体温に擦り寄って、少しずつ呼吸を整えて、瞼を落とせばぽたたと滴が垂れて、それが最後。顔を上げて、優しい色を帯びた二つの月を見上げては「…アンリマユさんは、本当に自分のこと好きですね」と小さな声で、いつもみたいに呟いて…違う、本当は「自分は、多分それ以上にアンリマユさんが好きです」と。大切な契約を交わしてくれた英霊を、愛さないマスターなんていない。大事にしてくれた分大事にしたい。少しだけ眉尻を下げて、降参だとでも言うように口角を緩めて)
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