見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
(好きだとか、愛だとか恋だとか、そんな人間チックな感情には端から興味なんてなかったはずなのに。実際、今だってこれが恋なんだなんて感覚はなくて、ただ傍に居たいと思うだけなのに。強く手を握って、皆のマスターでなんていつもなら一番に嫌がりそうな台詞を吐く飼い犬は憎らしさ半分、愛しさ半分。だって仕方がないじゃない、頭の奥で漸く触れられたその温度をもう1回!って強請る自分がいるものだから。ぐぅ、と感情を押し殺すように唇を引き結んで、嗚呼これが貴方の言っていた感情なのかもしれないとぼんやりと考えながら、静まり返った廊下で「善かったんです」と一言。魔力が流れ込んできて、貴方の気配がして、もう手を取って貰えないんじゃないかって思っていた自分に与えられた触れる許可がどれだけ嬉しかったかなんて、言ってはあげないけれど…少しだけ拗ねたように顔を背け)
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