見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
もどかしかったん、ですか。そうですか、そっかぁ…
(冷えて感覚がなくなり始めた手足も、痛いくらいに灰を刺す冷たい空気も、泣きそうになってピリつく頬も、全部全部貴方のためだと言えたなら。おずおずとこちらに歩み寄ってくれた貴方が、冷えているものの体温を分け与えてくれたことに…ほっとして力が抜けそうになる。呆れられていた訳じゃなかったのか、良かった…本当に良かった。掴み直した本も冷えきっていて、上手く掴めているかすら分からないけれど貴方の目に入ったはずのそれに抗議しないその反応にも救われて、少しだけ身体の芯が熱を取り戻す。欲しいと、そう言い続けてくれた貴方に報いなくては。マスターとしてでは無く、一人の貴方を大切に思う人間として。「ええ、はい…自分は欲張りなので、2回が良いです」、小さく呟いて、そっと顔を傾けると貴方の呼吸を奪うように冷えた唇を近付けて)
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