>>アンリマユ (落ち着く匂いと温度に包まれて、それから貴方が少しだけでも誰かに愛されていたことがあった事実に安堵して…眠っていた自分に誰かが触れたから、うとうとと持ち上げた瞼の向こうで貴方が自分の手に口を寄せている。飼い主を起こす犬…なんて思ったが、飲み込んで。ただ、寝起きで痺れた手に触れる息がくすぐったくて、もぞもぞ距離をとる様に体を捻って背を向けようと)