見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
(ほんの一瞬、嗚呼、食べられると冷静になった自分がいた。ぶつっと、皮膚と肉が裂かれる音が響いて、遅れて痛みとも熱ともつかない刺激が走る。見開いた目が天井と、視界に揺れる貴方の髪の毛を映して、それからぼたぼたと痛みに耐えられなかった涙がシーツを濡らして。叫び声はあげない、あげられるほど余裕が無い、引きつった喉の奥で悲鳴が消える…先輩みたいに質のいい魔力じゃない、血だってけして美味しくなんてないだろうに、求めるように埋められた牙が愛しくて痛くて辛くて怖い。浅くなる呼吸を隠すように握りしめていた手で口を塞いで、小さく震える身体に気付かれないように奥歯をかみ締めて)
>>ナーサリー
忘れ物があっても、また探しにくれば良いのですよ。時間は有限といえど、ほら、一緒にいる時間はまだまだありますし…おや、少しと言わずいくらでも。もっと気軽に、自分の部屋に遊びに来ても良いのですよ
(腕の中にいる小さな人形のような少女の可愛さときたら!天使か何かなのではないかと思うけれど、少女は物語そのものだ。偶像、望まれた童話、そうして貴女はここにいる。大切な本を抱えるように、しがみついた貴女を抱きしめ返しては足取り軽く廊下を進み…さあ、お望み通りお菓子が沢山の部屋に向かおうか。「そういえば、お菓子は何がお好きですか?自分はプリンが好物なのですが…」と明るく白い廊下を歩きながら、問う。童話に出てくるお菓子ほど夢に濡れたものは用意できないけれど、それでも貴女が望むものが出せたら嬉しい)
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