御影尋. (マットレスが揺れ狭くなりつつある視界のなかで、隣に貴女が寝転んだのを見届けると瞼をおろし。けれども、頭を撫でていた手が今度は頬に移動するとすぐに「…やめろって…。」とくすぐったそうに言って枕に顔を埋めては、さりげなく頭を近づけて。どうやら頬より頭のほうが良いようで。枕にしみついた香りを肺に取り込んでいくうちに意識はあっという間に眠りの淵に落ちていき──、)