>>アンリマユ (身体を支える手が、あくまで善意だと分かっているから目の前の手を叩き落とす選択肢が消えていく。目の前の細い傷口に、傷口の大きさよりも赤い液体が滲んでいてベットを汚すことも出来なくて…唇の端にポタリと垂れた血に観念したように目をきつく閉じ、傷口に唇を寄せて。「…アンリマユさんなんか、」馬鹿とか、嫌いとか、本音とは裏腹な悪口が浮かんで消えて涙が滲む。マスターとして、不甲斐ない)