見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
ベッドから落ちたの?どんな寝相してんのさ。
(不意に聞こえてきた助けを求める声が貴女のものと知って呆れつつ中に入り。電気をつけ目に飛び込んできた光景は想像していたよりも深刻で、咄嗟にわっと駆け寄り。先程の口付けだけじゃ足りなかったようで相変わらず熱っぽい体を支えながら「痛み止めの薬は?さっきドクターに貰ってたろ。」診察室での貴女とドクターの会話は聞こえていて、鎮痛剤が処方されているのは把握済み。薬はどこにあるのか訊ねながら辺りを見渡し、)
アビゲイル.
(今にもぶっ壊れそうなほど扉を叩いていたノック音は消え今は懇願の悲鳴のみが響く。魔女と呼ぶにはあまりに痛々しくて、人間味を帯びた懺悔の声。過ぎ去った日々に怯え、罪に怯え、罰に怯える少女を見下ろす目の前のソレは「──ハッ、」とただ笑って。心底おかしいと。狂気と正気の狭間で苦しむ少女を、半端者と嗤うように。そして「先に誘ったのはそっちだってのに…別に取って食ったりしないよ。そんなことしたらマスターに怒られちゃう。」不貞腐れたり笑ったりコロコロと変わる表情は道化、あるいは無邪気な子供のようで。もっとも今の貴女の目にアヴェンジャーが見えているか分からないが、)
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