『　雪と、紅椿　』〆

確かに行数だと差があって分かりにくかったですね…！スマートフォンを想定しておりました。
では初回は、通常の日の将校室の様子から回させて頂きます。そこに尋ねて来て頂ければと！もし返しにくいようでしたら場面を変更して再度回しますので、お声がけください。


（ある日の夕刻、将校室の執務机に一人向かうその表情は普段と変わらず厳しいもの。基地の中は至って静かで、窓から差し込む光が男の横顔に深い陰影を刻む。机の上には地図を広げたまま、少々苛立たしげに机を指の先で叩いており。指示を仰ぎに来る部下と時折言葉を交わすものの、此の所はそれといって敵軍に大きな動きが無いため軍全体にとって焦れったい日が続いている。軍の進路を検討していたものの地図と睨み合ってばかりでは集中も途切れつつあり、溜息を吐くと立ち上がり硬い革靴の音を響かせて窓際へと歩み寄り。日が落ちつつある橙色の光の中、新人兵達が声を上げながら訓練をしている様子を窓から見下ろし、それを眺めつつまた一つ息を吐き。）