エンディミオンの春

「こんばんは。今宵はなんて綺麗な月かしら……。こんな日にはきっと良いことが起きると思うの。……そう、これはきっと日頃の行いが良いからよね。そう思わない？愚かな冒険者さん」
「太陽神の居場所なら知っているわよ。でもあなたたちに教えてなんかあげない。自力で頑張って探してみなさいよ。まぁ、その間はそれなりに邪魔はさせていただくけれど。当然でしょ？だって僕は太陽神が目覚めるのを良しとしないんだもの。太陽神がいなくたって、こうして生きていけるのに。どうしてあなたたちはそれを壊そうとするのかしら」
「そういえば、向こうに町があった気がするわ。ずっと野宿だったから、たまには温かいベッドで眠りたくない？ふふ、そう。信じないの。それは正解よ。だってその先は崖になっていて町なんて一つもないんだから」


名前：カイン・バーネット
年齢：29歳
性別：女

性格：思ったことをそのまま口にしてしまい、人を怒らせたり傷つけたりすることが多く、またそれを全くもって悪びれる様子はない。同時に自他共に認める「嘘つき」であり、言動の殆どは信用できるものではない。明るい笑顔を浮かべて人懐っこさを見せているときもあれば、怪しげに笑みを作ることもある。基本的に何を考えているのか分からない。絵に描いたような天真爛漫ぶりで、周りを平気で巻き込むことも気にしない。利害が一致している者たちとは親しいわけでなく、本当に文字通りの間柄でしかないため、一定の距離感がある。彼女の中ではちゃんとした目的があり、そのために邪魔となる者たちを襲ったりしている。また楽しいことが好きで、ノリも良い。無邪気さを持ちながらも、やはりどこか怪しさを残す。太陽神の居場所を知っているような口ぶりをよくするのだが、それが本当かどうかは不明である。周囲には名前と鍛冶師であることしか明かしておらず、素性や出自は一切言わない。表ではそういった部分を見せていることが多いのだが、裏では時折考え込むような表情を浮かべているところも目撃されている。どうやら人に見せているものは計画的なもののようである。

容姿：暁のような紅い髪は手入れがきちっとなされていて傷みは見当たらない。前髪はかき上げたようにしていて分けており、後ろ髪はお尻辺りまでと結構長い。癖のないストレートであるが、剛毛のせいか少々固め。普段はそのままにしているが、気分によってヘアアレンジしている模様。眉も髪と同じで紅く、瞳は紫電色。睫毛は長く、瞼は二重で目のかたちはアーモンド型。肌は陽に当たることが少ないため、やや白く荒れ気味である。身長は160㎝と平均的な高さを持ち、体型はかなりの華奢のため、女らしさのある凹凸は一切ない。「まな板」とか「洗濯板」と言われても全然気にしていない上に女の自覚なし。ファーがついたフード付の白のロングコートの下には、黒のワイシャツに銀の入った灰色のベストにダークグレーのショートパンツ。そしてブラウンのロングブーツ。ワイシャツは第2ボタンまで外して首もとに見えている野原リングをチェーンに通しただけのネックレスにしている。カフスボタンも外している。首から下げているリングに意味はないようだが、大切にしているようすがよく見られている。コートの下が軽装なのは、動きやすさを重視しているからであり、また寒さに強いこともあり、コートがなくても暫くは過ごせる。

武器：無数の短剣。異次元からいくつものさまざまな形をした短剣を振り落とす。広範囲ではあるが、イメージ力(デザイン、想像力など)が足りなければ持続率は低い。短時間広範囲が特徴。ただし、基本的には利害が一致している者たちへの武器提供にしか鍛冶師としての力を使うことはない。周りに攻撃させて、自分は安全なところに逃げる。これが彼女のスタイルである。

役割：鍛冶師(暗躍する存在)

備考：一人称「僕」二人称は気分によってコロコロ変わる。
太陽神を探し起こそうとする者たちを邪魔する者の一人。自身を太陽神を眠らせた人間の子孫だと名乗っている。太陽神を起こすことを是としない考え方が何人かの人間に支持されて行動を共にすることになっている。それでも彼女の行動の真意を明かさない上に、惑わす言動が増えているため信頼があるとは思えないだろう。
幼い頃から親や祖父から太陽神の話を聞かされ続けていた。鍛冶師としての力は彼女にしか現れなかったのが、運命だったかもしれないと家族は喜んでいた。大昔から彼女の家系に語り継がれる太陽神についての真実。それを守るために最初はたった一人でさまざまな冒険者を邪魔してきた。その途中で出会ったのが利害が一致した者たちである。真実をけして他人に明かしてはならないという掟に従い、彼女はずっと真実を隠し、誤魔化すために嘘をつき続けている。

募集：一人で邪魔をしていた頃からの因縁の冒険者または鍛冶師(性別不問で20歳以上の一人)

彼女の真意を探ろうとする人(どっち側でも構いません。一人)

証：小山茉美