小説を書きます

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北風  2018-08-14 22:50:50 
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小説書くのが好きな高校二年生です。
毎日更新を目標に少しずつ書いていきたいと思います。
書くのが好きなだけで決して上手くは無いのであまり期待はしないでください……(;'∀')

荒らし以外なら何でもコメントしてください!
頑張ります!!

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  • No.10 by 北風  2018-08-17 22:16:24 

《第四部分》


次に僕が目覚めたのは、病院のベッドの上だった。
と言っても、別に気を失う程の衝撃があったわけでは無い。
ただ単に僕が落下中に恐怖で気絶しただけの話だ。

あの時僕は運良く植え込みの上に落下し、四階の高さから落ちたというのに骨には異常が無かったらしい。
死さえ覚悟していたというのに、僕は数日間の検査入院を経てあっさり家に帰された。

「全く……あんた、母さんがどんだけ心配したと思ってるの!」
「ご、ごめん」

家へと帰る道すがら。
病院に迎えに来てくれた母さんは、助手席に座る僕をジト目で見遣った。

「もういっそ二か月くらい入院すれば良かったのよ」
「酷くない!?」
「だって校舎から落ちたなんて聞いたら、普通良くてもそれくらいだと思うじゃない。それが何? たった三日の入院で、しかも何の異常も無しなんて。あんたタフすぎない?」
「喜ばしいことじゃん一人息子が健康なのは! なんで嫌そうに言うんだよ!?」

僕が必死に反論しても、母さんは楽しそうにんふふと笑うだけ。
息子をからかって遊ぶのもいい加減にして欲しい……。
僕が溜め息を吐いていると、母さんは「あ、ところで」と、声の調子を変えた。

「あんたまだ思い出せないの? なんであそこから落ちたか」
「あ……えっと、そ、そう。実はそうなんだ」
「ふーん……ま、脳も正常だったし、思い出すのを待つしかないね」
「う、うん……」

僕は病院でも「何故落ちたか思い出せない」と言って通した。
一時は自殺未遂も疑われたが、授業中にロッカーに行く振りをして自殺を実行するというのも、まあ有り得なくは無いだろうがおかしな話だ。

結局は有耶無耶のまま。
警察にも「思い出したら教えて欲しい」と言われた。
無論突き落とされた可能性も考慮したらしく、学校に聞き込みにいった刑事もいたと聞いたが、僕が特にいじめられっこでも無かったと判明すると、すぐに捜査は打ち切られた。
警察もそこまで暇では無いのだろう。

だが、それで良い。
もし本格的に捜査でもされて犯人が突き止められたら……

僕は、困るのだ。

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