水海 2018-08-14 18:09:38 |
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男名 / 水景 -ミカゲ-
容姿 / 腰まである紺碧色の長髪を頭頂部で一つに結い上げている。陶器の如くすべらかな肌は青白く、触れるとひやりと冷たい。切れ長で吊り上がった目を長い睫毛が縁取り、収まる瞳は紺碧色。虹彩は人のそれと変わらない。通った鼻筋も相俟って浮世離れした怜悧な相貌。唇の色は限りなく薄く、青白い肌色と変わらない。身長は2mを優に超えるが、筋肉量は少なく巨躯の割にひょろりとした印象を与える。爪先が見えない程に長い着物は地が勝色、帯が白縹色。その上から勝色の羽織と、不思議な光沢を放つ青玉がついた羽織紐を着用。模様を持たない着物は目を凝らすと水紋が浮かび上がる。足先や指先など体の末端は意識していないと水に溶け易い。
女名 / 水声 -スイセイ-
容姿 / 腰まである紺碧色の長髪を結わずに下ろしている。陶器の如くすべらかな肌は青白く、ふれるとひやりと冷たい。切れ長の目は目尻に天色の朱が引かれ、長い睫毛によって影が出来る。収まる瞳は紺碧色。虹彩は人のそれと変わらない。浮世離れした顔立ちは雄姿と酷似しているが、微笑を浮かべる口元が幾らか柔らかな相貌に見せる。唇は目尻に差された朱と同じ天色。身長は2mを優に超えるが、雄姿よりも更に細身で女性特有のまろやかな曲線を持つ。爪先が見えない程に長い着物は地が勝色、帯が白縹色。袷はかっちりと締めている。模様を持たない着物は目を凝らすとさざ波が浮かび上がる。足先や指先など体の末端は意識していないと水に溶け易い。
年齢 / 百年を四、五回数えた所
性格 / 穏やかな口調と佇まいに反して、他者を絡め取る激情も併せ持った水に由来する神。一人水底に住まっていた時はこれといった興味関心を持たず、良くも悪くも現世に干渉しなかったが、"娘"の登場に今まで動かなかった感情や好奇心が擽られているよう。人間との関わりが薄かったせいか神としての性質が強く、いざとなれば"娘"の思惑など顧みない強硬手段を取る冷徹さを持つ。だが長い孤独の時を経ている水海の神は、現世へ帰さぬよう基本は好意的。冷徹と友好の根底にあるのは淋しさかもしれない。
備考 / 神は一つの体に荒魂と和魂の二面性を持つが、信仰の薄い水海の神は霊力が足らず一つの体で真逆の要素を保つ事が出来なかった。故に、男の水景で荒魂を、女の水声で和魂を司る事にしたのだとか。然しそもそも二つの姿を取れるのは水海の神が無生物で性別の概念が当てはまらないからである。名は体を表し、水に覆われた場所の意味を持つ水景、ひいては雄姿が水海そのものであり、その関係上常は雄姿を取っている。だが和魂を司り、流れる水の意味を持つ水声の方が霊力を扱う事に長ける。神としての本来の名は『有明明神』。水海から離れる事は出来ず、水面上に出る事もまた叶わない。あくまで水中でしか存在出来ない為に人々に存在が知られなかったともいえる。また水景と水声の両者は名前と見目が違うだけで、性格や記憶に不一致はない同一人物。神徒も持たず独りで暮らしていたが為に、突然の婚姻騒ぎも諌める者なく進む事となる。
(/早く仕上げると言いながら大変遅い完成となり申し訳ありません。以上がプロフとなります。)
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