ようかいさん 2018-07-31 20:21:27 |
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…早乙女秀か、いい名前だ。ところで秀。私はただの化け狐だ、簡単に言えば…狐の妖怪。だからそこまで畏まる必要はない。それと名前か。名前なんてものは無い故、何と答えればいいのか…。
( ゆらり、ゆらり。余程寝床が気に入ったのか、人間の姿をしているが見えない尻尾が揺らいでいて。今すぐにでも森へと帰ろうと思っていたが相手の反応を見て気替わり。どれ、少し人間の文化を小馬鹿にしてから森へと帰ろうかと好奇心が生まれる。その為には少なからず目の前の人間にはお世話になることになるので、森へと帰る今日の日暮れまでは仲良しごっこでもしてやるかと相手を完全に下に見た考えを持ち。故に昨日の敵意剥き出しの相手を射抜くような鋭い眼光からガラッと変わり和気藹々たる、とまでではないが昨夜よりも何処と無く柔らかい表情で接する。自ら畏まる必要はないと崩すように伝えたのもそのため。続いた相手からの問いかけで今まで気にしていなかった名前についてを改めて考えさせられ。人間と唯一関わっていた頃も所詮は見世物だったので名を付けられることもなかった。答えに困ってうむと考え。 )
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