ようかいさん 2018-07-31 20:21:27 |
通報 |
___ ん、ここは …… 。ッおい、お前っ !
( 目が覚めると見知らぬ天井。それに自分を包み込むような柔らかな地面。昨晩の事を思い出すが、倒れてしまってからの記憶は勿論ない。まさかあの後再び人間に見つかって封印されたのではないかと思うが、封印されていた時のような冷たく寂しい雰囲気は不思議とこの場所には漂っていない。眠っている間に元の姿に戻っていて狐の姿だが、柔らかな地面は自慢の尻尾とは違うもっと形容しがたい経験したことのないような柔らかさ。少し身体を動かせば地面が反発してきて、立ち上がろうにもその摩訶不思議な時空に足が縺れ。森の中とは違うギラギラとした光に目を細め、ここが何処なのかとこなれ切れない言葉や世界を前にして頭の中が発熱したようになる。ふと目線を下に向ければ昨日の人間の姿。キャパシティをとっくに超えた脳はフリーズ寸前。こんなにも不思議な状況下にいるのに、不思議と危機感は一切感じなかった。一先ずはこの何も分からない場所に居るという不安感を消したいがために、気持ちよさそうにの眠っているまだ名も知らぬ人間を呼び、更に大きな尻尾で相手の頬を擽って起こさせようと。 )
トピック検索 |