ようかいさん 2018-07-31 20:21:27 |
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っと…すまない、触れるのは好まな、いか、 … 君は人の姿にもなれるんだな、
( 視える体質であると色んなものを見てきていているが、流石にこれほど美しく気高い、人の言葉を喋る狐とは出会ったことはなく興味本位で触れようとしてしまったが、これまた美しい尾で遮られてしまう。 無慈悲に振り払われた手を見つめ、今まで視えてはいたが関わらないようにするために触れるなどはしてこなかったせいだろうか応じ方が分からず戸惑いが表情に出る。 手を見つめていた視線を美しい狐に戻そうとすると、先程まで輝いていた白い毛並みは霧に包まれ、自分を囲んでいた気配が消え、ふと瞬きをする間に目の前には人の姿が。 どこか艶めかしく、人間離れした雰囲気をもつ人の目を見ると、先程まで見ていた狐と同じ瞳をしていて、すぐにこの人の姿をしているのが狐だと気付き、ため息混じり呟く。 しかし、先程からこちらを見上げる目は鋭く突き刺さる視線で、それは生半可なものではないと感じると息を呑み。 )
––– 君は、この森の主なのか?、 何か不快な事をしてしまったなら謝ろう、
( しばらくその瞳に宿った憎悪から目が離せないままでいて、やっと絞り出した言葉は相手の気高い容姿を見て辿り着いた問いで。 ここまで憎悪の篭った瞳で見つめられてしまうとは、自分が何か気に障ることをしてしまったのだろう、ならば謝罪しなければとゆっくり言葉を紡ぎ。 )
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