……う、ん……もう、追って来てないね… (縄張りから出てしまえばもう来ない。力が抜けてくる身体を、背中を木に押し当ててなんとか倒れ込まないように。噛まれた傷は丁度鎧のない場所、無理に走ったせいで広がっており、血がだらだらと流れている。その痛みに肩で息をして。) …怪我は…はぁっ、ない……?