海辺の街【中世西洋風／3L】

✦ハミッシュ＝バタンディエリ

✧バタンディエリ王朝第四王子／男／20歳

✧容姿：父親譲りの金色の髪は短く清潔に整えられ、元より眉にも届かない長さの前髪を更に持ち上げてアップバングに。凛とした吊り眉に深いグリーンの眼、形の良い鼻に薄い唇と顔立ちは端正であり、口を閉じてさえいれば貴公子然とした上品な雰囲気は充分にあるはずが、それを打ち消す程には性格がとことん悪い。袖に膨らみのあるシャツを着用し、首元には大きなシャボを取り付ける。ボルドー色のコートとウエストコートにはモアレの浮き立つ上質な生地が用いられ、ブレードの縁飾りやフロッグには金糸が豊かにあしらわれている。ブリーチズは鮮やかな黄色に白で草花模様を織り出したブロケード。足元は折り返しの大きな黒いロングブーツ。

✧性格：傲慢不遜で自尊心だけはべらぼうに高く、権力を笠に着て横暴な振舞いを繰り返す横柄な人物。王位継承者でありながら政には一切関心が無く、勉学に臨む姿勢は怠慢極まりない。そのくせ権力は大好きで金使いが荒く、自己満足のために贅沢の限りを尽くし、豪勢な生活を謳歌してきたドラ息子。上三人の兄とは歳が離れているため、幼い頃より父母から特に甘やかされて育ち、その結果成人して尚そこらの子供よりも精神年齢の低い我儘王子に成長してしまったのだとか。プライドが高いため些細な事で酷く屈辱を感じて腹を立てるし、そのぶん繊細で傷つきやすかったりとなかなか面倒な性格である。

✧備考：バタンディエリ王朝現国王リンフォード一世の嫡男であり、王位継承権第四位を持つ。王家の規律では二十歳になれば結婚して自らの居城と軍隊を与えられる決まりとなっていたが、王族として精神があまりに未熟であるとされ、特例でアルダ・バラに小さな邸宅を用意された。父王より「統治者の何たるかは民の側で学ぶもの」と再三言い聞かされたがまるで納得していない。この（当人にとっては）不遇な処置だけでも自尊心は充分に傷ついているが、毎週王城から送られてくる小遣いにも制限があり、贅沢とは言い難い生活を強いられ日々苛立っている。世間知らずな上に重度の方向音痴であり、一人で街を出歩くと決まってろくなことが無い。

✧募集：王城から連れてきた使用人・護衛（若干名）、唯一気の許せる高位貴族の幼馴染（男女問わず一名）