終焉の先に ／ 〆

凜憧(りんどう)


腰の辺りまで長く伸ばした黒髪の先を赤に染め、その髪の左横のひと束を三つ編みにして下ろしている。


顔つきは平均より肉が落ちやや痩せてしまっていて、髪と同色の瞳は光を失い虚ろに闇を孕んでおり、何処か伏し目がち。左腕の肘から先は義手。服で隠れているが身体の彼方此方に生傷が絶えず、頬にガーゼを貼っている。


一度ある事情で審神者を辞めたものの、政府からの通達により再び審神者をやる事になってしまった審神者。その上黒本丸の後任で立て直しで、任に就く前から冷や汗が止まらない状態。だが、自分の意見が言い通せない為しぶしぶ引き受けているが全く本意ではない。デッド・オア・帰宅が頭の中を過ぎっている。


ある事情というのは、政府からの通達で半強制的に始めさせられた、次代の審神者の新人教育。最初は良かったものの、次第に意見を言えない性分が災いして所謂｢乗っ取り｣に遭ってしまい、精神的、肉体的な疲労から審神者を続ける事が不可能になり辞職。引き上げる最後の日に、自分が今まで使役してきた筈の刀剣達に斬り付けられ左腕を失ってしまう。


命に別状は無かったものの、それ以降人を信じることも出来ず、無気力にぼんやりと生きてきた為生に対する執着心がゼロで、どうせなら斬られた際に命も絶えてしまえば良かったのに、とすら思っており、今回、黒本丸の立て直しに失敗してサヨナラしたら僥倖、と自分に言い聞かせている。無論、刀剣も信じきれておらず、別の本丸とはわかっていても当時の記憶がフラッシュバックして生存願望がマイナス値になっている。


幼い頃から人の顔色を伺って、嫌われたくない一心で本心を相手に悟られないよう訓練してきたおかげでポーカーフェイスはよく出来ており、声音や喋り方、笑い方は飄々として何処か世の中を達観している。が、ストレスが体調に顕著に現れて仕舞うので存外わかり易い。

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(/闇深めで乗っ取り設定等も使用してしまいましたが、大丈夫でしょうか…？其方様が政府の人間でしたので、此方は審神者にしてみました！
気になる点がございましたら何なりと！)