吸血鬼 2018-06-27 00:10:52 |
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(ベッドから降りるとまずは棺の方へと目をやる。先程何かがいたように見えたのと同じ場所にゆっくりと近づいてみた。そこはちょうどラザロの顔を見下ろせる位置で、しばし彼を見下ろした。絵画のように整った顔で色白の彼は目を瞑ると死体のように見える。一瞬過去の映像がフラッシュバックし、軽く頭をふるとため息をはいてから静かな歩調でまずは玄関へと足を向けた)
…まだこんなに未練があるなんて…昨日あれだけ人と親しくならないってラザロに言ったのに
(屋敷に閉じ込められているなんて彼の嘘、あるいは閉じ込められているのはラザロだけで取っ手を回せばすぐに自分はでられる…そんな淡い期待も胸にあったが、簡単に打ち砕かれてしまう。1人静かな玄関ホールにたち開かぬ玄関扉に額をつけて目を閉じるとまた不安や焦りが胸を支配した。帰りたい…大切なものはこの屋敷の外にも内にもないが、現世から切り離されることで幸福だったあの時の時間すら奪われたようで胸が苦しい。そこで自嘲気味に笑う。そんな過去とは決別しただろうと、全部捨ててきただろうと。額を扉から離すと深く呼吸をする。彼は吸血鬼、それならば活動時間は夜だろう。彼が起きるのにはまだ時間がある)
…すごいな
(浴室に1人立ちまた独り言が漏れてしまった。自分の家の風呂とは比べ物にならない広さと格式の高さ。風呂にはいろいろと機能がついているようだがさっぱりわからない。少々残念に思いつつも結局はいつも自分のアパートでしているようにシャワーだけで体を綺麗にして浴室を後にした。バスローブを拝借すると自分の服を洗わなければなと汚れ物を見下ろす。だがランドリーの場所はまだ知らなかった。仕方なくバスケットに服を入れてそれを手にすると昨日通された応接間へと向かい椅子へと座った。
ここから出られないんだ、と改めて自覚する。一生ここから出られないのなら自分が望んでいた煩わしい人間関係を全て断ち切ることができるじゃないか、という思いと自分の夢とそれに連なる大切だった人をなくしたくないという思いが交差する。頭を抱えるようにして机に突っ伏すと湧き上がってくる過去を必死に胸の底に押し返していた)
【ロケーション詳しく出していただいてありがとうございます!探索だとひたすらソロルになっちゃいますし、早くラザロくんと絡みたいので次レスで夕暮れまで進んでいただいてもよろしいでしょうか?ハリーはこのまま応接間にずっといたということでお願いします!】
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