柊 2018-06-21 18:22:54 |
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<勇気-distance->
私はいつも待っていた。
アイツに話しかけられるのを。
『◎◎!』って呼ばれて振り返る瞬間が好きだから。
でも、そんなのは言い訳かもしれなくて。すぐ目の前にアイツがいた。手を伸ばせば届くところに。
当たり障りのない話題、。
「■■、」
チャンスだと思った。
「テスト、全部返ってきた?」
私の声が届いたか、不安だった。
『うん。』
返事と同時にこちらを向く顔。
「何点!?」
嬉しくて、安心して、暑ささえも味方してくれたような、夏の終わり。
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