柊 2018-06-21 18:22:54 |
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<前髪切った話×ケンティー>
「(うっわ、30分かけて3mmしか切ってないわーw)」
時計をみると、突きつけられる自分の効率の悪さ。
前髪に費やした30分を取り戻そうといそいそと家事をこなすうちに、彼が帰ってきた。
『ただいま。』
「おかえりー」
『ね、前髪切った?可愛い。てか上手く切るよねー。』
「ちょっといのちゃんチックにはったんだけどねwきのこw」
『別にキノコじゃなくない?いい感じ。今度オン眉とかどう??』
「自らブスは晒さない主義。」
『んなこと言って、可愛いの知ってるくせにw』
「どんだけ私、あざとい女設定なのよw」
『少なくとも、俺の全部を持ってっちゃうくらいは魅力的ってこと。』
不意に放たれた彼の一言に私は愛されているんだな、と安心する。
こんな自分が嫌なのに。愛を感じるのに臆病な自分が。
『ん?どした?』
「えっ?何も!」
『ふぅん』
「特別に教えてあげてもいいけど?」
『特別に聞いてあげてもいいけど?』
そうやって、ノッてくれるところも、波のように静かに引いてくれるところも、全部、
「好きだよ、って言いたくなっただけー!!」
『なにそれ可愛い。』
「恥ずかしいじゃんばかぁ、。」
『もっと恥ずかしいことしてんのに?』
「うるさい。ご飯食べて!!」
『ふはっ』
ってやる10:00pmっていくらお支払いすればよろしいのでしょうか。
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