赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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以降サンプルロル / 白兎
(少し古びた紙面を乾燥気味の指先で摘まみ持ち上げる、書面に記載される文字の海を目で追掛ければこれより近々今し方読み込んだ情報に沿った人物がアリスとしてこの国に迷い込んで来る事だろうと考えを巡らせるばかり。とは言え、未だ見ぬアリスの書面とは虫食いの穴だらけである。実際にアリスとしてこの国に降り立ち、誰かと会話を重ねる事により一つ二つと虫食いだらけの書面が埋められていく。無意識に思考に囚われていた意識を現実に戻したのは数回の軽いノック音、書斎の扉を叩くのはメイドの一人、メアリアンだろうか。声を出すことが無かったせいで塞ぎ切り声の出しづらい喉を開いて短い返事を、開いた扉の先に立っていたのは想定通り。メアリアンは薫り高い紅茶と共にクルミの入るスコーンを差し入れてくれた。毎日同じ繰り返しである、5時に起床し6時に庭園の散歩、7時に朝食を摂り、8時より業務に取り掛かる。メアリアンが差し入れに来るこの時間は、__ポケットの懐中時計を覗かせて確認したのは早すぎもせず遅すぎもしない10時だった。礼の言葉を件のメイドに送れば湯気さえも香る紅茶へ手を伸ばす。同様の繰り返し、違いの無い、同じこと。それは己だけでは無く、他の住人とて同じ日々を過ごしている筈で、だからこそ違う日々を望むためにアリスを持成すのかもしれない。そんな考えの傍らに、秒針は変わらずチッチと同じ時間を刻んでいた。)
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