アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞蜥蜴のビル

やあね、安売りだなんて。男の人にそんな失礼な真似しないわあ、んふふ、もちろんあなたにだってしないわよお。さっきのは、うーん、そうねえ…ギフト。優しいビルにあたしからギフトよ、素敵じゃなあい。(人間が肉欲に流される瞬間を幾度と無く目にしてきた己にとって、いかにも男性的な振る舞いの目立つ彼が随分と硬派な反応を見せた事が新鮮に感ぜられた。彼の言葉が強い拒絶ではなく、言わば親心のようなものからくる小言である事を心の何処かで感じ取ると、いよいよ上機嫌そうに口元へ手を添えながら笑い。しかしながら、こうも絵に描いたように綺麗なひっぺがしを食らうとは想定していなかったらしい。「まあ！」と、驚くやら面白がるやらでワントーン上がった声を漏らしながら大人しく腕を解いて離れると「んふ、ふふふ、あたしこんな風にされたの初めてよお。レディは丁寧に扱わなくっちゃねえ、あの薔薇のかわいこちゃんを大事に出来るなら、あたしのことも大事にしてくれなくっちゃ妬けちゃうわあ。」抗議と呼ぶには些か軽くふんわりとした声色で先を歩く彼の背へと語り掛け、ハイヒールの足取りでも遅れを取らない彼の歩調にまたひとつぶっきらぼうの裏に隠れた優しさを感じて、すっかり己の中では決定事項となった後のティータイムを楽しみに「大丈夫。その尻尾を追い掛けるからあ。」そう言って笑いながら、のんびりと赤の城へ続く道のりを歩み)


(／昨夜はご挨拶も出来ないまま消えてしまい申し訳ありませんでした、せっかくイメージイラストについてお声も掛けて頂きましたのに…大変失礼を致しました。何とも愛らしく華やかに描いて頂き感無量です、本当にありがとうございました！イメージはこちらでばっちりでございます。背後共々嬉しさで胸がいっぱいです。)