アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞エヴァンジェリン

(甘い砂糖菓子をも思わせるその見た目、ふわふわと飛んでしまうような鳥の羽を思わせるしなやかな動作。その何方もが合わさって彼女の持つ女性らしさを肌で感じる事となる。人当たりが良いとは世辞でも言えない自分の反応に対して和やかに対応を見せられればそんな動作の大人気無さに決まりが悪く爬虫類らしい尻尾をずるりと這わせ、舌打ちをもう一度。戻って来た返事により彼女が今この瞬間に此処へ訪れた存在だと言う事を理解し、失礼にも面倒くさがるように肩を落として重たい溜息をはーと長く落とし「ヤニ吸わせろよ。お前見つけんのに途中で止めてんだわ」先ずは気持ちを落ち着かせるためにも煙草を一本口に咥えて手慣れた動作で火をつけ煙を肺へ落とし荒立つ感情を抑え込み、「お前さ。アリスって呼ばれた記憶有んだろ、此処は不思議の国っつう場所で、国がお前を次期女王の候補として選んで連れて来た。だから元のクニにも病院にももう行かなくて良いしそもそも行けねぇ」今一度煙を深く吸い込めば今度は愛らしい整った顔をした彼女へ向けてその煙をわざと浴びせる様に息を吐き「お前も運がねぇなあ、こんな面倒ごとに巻き込まれちまうなんて」はん、と鼻で笑うように肩を揺らせば「……蜥蜴のビル。"あなた"なんざご丁寧に呼ばれても反応しねえよ」不愛想のままに自分の呼称を教え、同時に先の割れた舌を伸ばせばあっかんべぇを見せた後に「お前は今日からアリスだぜ。アリスって聞こえたらお前の事だから返事しろよ」伸ばした人差し指でトンと彼女の額を突っついて)