赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>白の騎士
(あまりに静かな森。ハロウィンというパーティーを行っているせいだろうか?普段よりも一層恐怖を感じさせる。せめてもの救いは暗い森を彩る橙色のランタンが灯っていること。それでも暗がりに浮かんでいるように見えるのだから怖いことに変わりない。さて、どうしたものかと目を細めうーんと悩むような小さな声を漏らしていたところで、笑い声が耳に届き驚いてしまう。驚きで小さく震えた肩を誤魔化すように腕を擦りながら声のする方へ視線を向ける。暗がりに浮かんでいるようにみえる青白い肌にギョと目を見開いてしまうが、すぐに化粧なのだという考えが頭を過ぎれば肩の力をぬき目を細めて。続く軽口が聞こえる頃には身体を向けて「ええところに来たわァ。道に迷っとったとこなんよ。帽子屋邸への帰り道がわからゆくなってなァ。ハロウィンの亡者には、まだなりたくないんよ。良かったら連れてってくれん?」素直に嬉しい気持ちを伝えてから、これまた素直に道に迷った旨を伝え。パチン、と帽子屋の真似事の如くウィンクを返すことで軽口も返せばお願いを付け足し「帽子屋さんのとこでお世話になっとるアリスいいます、宜しゅうに」自分を抱き締めるかのようにしていた腕を解き、スカートの一部を指先でつまみ、左足を右足の後ろへそのまま膝を曲げ軽く頭を下げながら挨拶をひとつ。顔をあげれば、これから交流する機会も増えるだろうとニッコリ微笑んで)
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