アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞レオナルド

(酒の話が続けば思いがけないその誘いに瞳を少しだけ大きくし、飲めや騒げやの賑やかで大掛かりなものではなく安酒を傾けて寝落ちするような寂れた時間のそれが明るくなるようで寧ろ有難いとさえ思ってしまう。そんな気持ちが浮かぶようにははっと気さくな笑い声を共に「安い酒しか用意出来ないから持て成しは期待しないでくれよ」と暗に承諾を忍ばせた返事を送り、ボウルへ向けていた目を彼へと向ければ「だから、アンタも接待だとか気にしないでくれよ。そんな風に持ち上げられるとむず痒くなっちまうんだ」飽く迄もアリス上位、百歩譲ったとして対等な会話が限界値、少なくとも自分相手に持ち上げたり気を使われるのは違和感でならないらしい。とは言えど先程のような極端な話拒否を見せずにフランクな空気をゆるりと保ちつつ「それに見たところ似たような年齢だろ、友人相手みたいにして貰えた方が気が楽だし……何よりそっちの方が親しみがあって良いだろ」混ぜていたヘラを最後にボウルの縁でかんと叩き、肩の力を抜いては同意を求めるように頭を傾けて。料理を全くやらない人間は簡単な動作にでさえその節が顔を覗かせるのを何度も見てきた、だからこそ自然にも指示を受けて動ける彼は言葉通りに出来る人なんだと無意識の内に観察を。そんな中で自らについて話が落ちると途端に胸を張り得意気な表情で口角を釣りあげて「炊事洗濯掃除に裁縫なんでも任せろ。トップが何も出来ないのに下が従うわけないからさ、それなりの腕を持ってるんだぜ。……ああ、そう。俺はここのメイドを纏めあげるメイド長なんだ、だからメイドに通した話は一度俺に回ってくるし、今も俺がここに来たってワケ」最初こそ悪ノリのように少々大袈裟に凄さを語り、途中ではたと自分の役職を思い出せば今此処に手伝いに来た経緯を添えて。向けられる鍋を覗けば完璧な仕上がりに頷いてから腕を伸ばし、わしゃりと頭をひとなで。大人が子供を甘やかすような、教師が生徒を褒めるような、そんな手つきで触れてから「完璧だな、初めてとは思えない仕上がりになってる」なんて軽さを含んだ声色で添えて、自分が用意していたボウルの中身を小鍋に落とし「そしたらこれも混ぜてくれよ、よっ混ぜプロ！」けらりと笑い飛ばしながら次ぐ指示を共に「因みに何色が良いとかあるか？」なんて問いかけとともに着色料の入る引き戸を開いて)

(/確認を頂きありがとうございます…！レオナルドさんのキャラメイクがひたすらに好きなのでその男らしさと凛々しさだけではなく内の可愛らしさも表に出せればと楽しく描かせて頂いたのでそう仰って頂いてとても嬉しいです…！/蹴り推奨)