赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>鼎
(食事を摂り終えた後の時間がゆうるりと感じるその時でさえ、本来の業務時間ではないこの時間にすら自室に持ち帰った資料を机に広げて睨めっこと幾つかの事務業務に取り掛かるのはもはや仕事が趣味と言っても間違いでは無いのではと思わせるものが有り。とは言え、体に鞭を打つ行為では有るようで眼精疲労からの目の霞みが置き始めたあたりで目頭を摘まむように片手を添えて一呼吸を。本日はこの当たりにしておこうと考えを明らかにしたそのタイミングでノックの音が部屋へ届いた。この時間、この場所に来客が有る事自体が類稀に見ることらしく目頭に添えていた手をゆっくりと下ろせば「私の名は白兎だと何度教えれば、……どうした。」彼女の思惑通り、その呼び名のお陰で扉を開くことなくその先にいる人物が頭に描かれた。独り言のようにすっかりとお決まりの様なその台詞を落としたかと思えば机に向かっていた体を立ち上がらせて扉の元へ、日中見る畏まった姿とは違い軍服のジャケットと軍帽は身に着けておらずかっちりと固めるオールバックも目に掛かる様に下りている。とは言え寝る寸前まで白いシャツとスラックスと言った部屋着にしては堅苦しい服装のまま出迎えれば想像していた通りの彼女の立ち合いに「女王候補として、最善を尽くす様に過ごしているか」扉を開いたまま立ち話をするように振ったその答えを本当は知っている。全てまでは知らないが仕事の合間に紅茶を届けてくれるメアリアンが『今日は遊園地に向かうみたいですよ』『ハロウィンの衣装が決まったと喜んでいました』と、表に出さずとも気に掛ける己を知ってか知らずか何かしら教えてくれていたらしい。にも拘らず畏まった喋り口で問うたのは誰かから聞いた話ではなく、彼女から直接聞きたいと考えたからで。その答えを聞くより先に眉間に皺を寄せれば「体調管理も女王候補として必要だ」暗に足の露出を咎める様な頭の固い言葉を付け加え)
(/失礼だなんてとんでもございません!寧ろきゃっきゃとしたそのやり取りを生き生きと楽しんでいましたとも…!交流文の先出を有難う御座います!早速白兎にて絡ませて頂きました…!それではどうぞ宜しくお願い致します!/蹴り推奨)
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