赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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当たり前やんか!何でもない日にウィッグなんてようけ被れへんて。頭ムレッムレになってまうやろ?そんな痒ぅて想像するだけでいやや!(地毛であることを確認されれば何とも真面目な顔つきで至って真剣に中身の無い空っぽな発言を返し、そんな事よりも言うように続けられた発言に"ん゛ん゛!!"とくぐもった声を力強く喉奥から引っ張り出す様に上げてビシイ!と勢いを込め彼女を人差し指で指し示し「せや!絶対そお。絶対そおやん!ラビちゃんのせいやんけ!リトのなんかこぉいー感じの何かがラビちゃんに持ってかれてんな。あかんあかん!自分それは駄目やて。ちょお今すぐ返してや」歩いていた足を止めればガシッと力強く彼女の華奢な肩口を掴んでごつんと頭突きまでは行かずともそれなりに確りとお互いの額をくっつけて直ぐに離し、一転しなはは!と笑い始めれば「これでえぇ。リトの運気が戻った!」ひりひりと少しだけ擦れる様な痛みを訴える自分の額をぺちんとひと叩き、運気を抑え込む意味らしく満足したように大きく一度頷いて。国の兎について彼女の興味が見て取れれば「おん」と自分にとって然して興味の見られないテーマなのが見てわかる雰囲気の相槌を先に、然しそんなリアクションも短い内に彼女の行った白兎の物真似を前にすればアハハ!と堪える気の無い吹き出し笑いにひいひいと肩を揺らして「───あっっっかん、ホンマそれは反則やて。似ぃすぎぃ、」笑いに語尾が上擦り高くなるのを自覚しつつも抑える事の出来ない大笑い、終ぞ拍手喝采と大拍手を送り「自分物真似も出来んの?天才やん。え?え?なんて?もうラビちゃんが白兎やん」落ち着くためにヒイヒイと浅かった呼吸を深呼吸に変えて暫しの時間の後に落ち着きを持ち。すっかり好感の塊である彼女から自分もまた楽しいと褒められればにんまりと満足げに笑みを浮かべ「相思相愛やんな!飴ちゃんあげよ、今食べたらあかんで。お菓子屋さんの試食食えへんなる」ゴソゴソとポケットを漁り棒付きのレモン味の飴を差し出して。そうしていれば見えてきたのは森の中には似合わないほどのファンシーな見目をした建物で、同時に甘い香りがすれば飴を渡しながらする注意じゃない注意を真剣に行って。可愛いお店に似合わずにズケズケと扉を開けば「ハンプティ!邪魔すんで!」と挨拶を、そうしてそこに立っていたのがハンプティではなく女性スタッフの一人であれば"あれま"とぼやきにも近い呟きを落としてからくるりと彼女に振り返り、露骨にしょげて見せて「ハンプティ居らんて。折角ラビちゃんこと自慢したろ思ってたんに」ぶすぶすと拗ね腐る雰囲気で唇を尖らせちぇっとわざとらしい舌打ちを)
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