赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ダリア
(棘の具合を散々好き勝手に確かめた後、次いでふっくらとした薔薇の花弁へ指を伸ばすと朝露の名残を残して薄く水気を帯びた表面の感触を確かめて。植物の生命力とは実に神秘的である。こうも瑞々しい花々の美しさを見せつけられてはじっとしていられないとばかりにしゃがんでみたり顔を近付けてみたり、様々な角度から薔薇の花を観察することに夢中になっていたせいか、彼からの呼び掛けにも暫しの間気が付かずにいて。然し、夢中になる内に鼻と口とを覆っていたハンカチを離した時、つい先程怯んだばかりの芳香をも凌駕する甘い香りにはっとして彼の方を振り返り。「ダリア―――」思わずぽつりと呟いたのは、彼の頭に割く可憐なダリアの花がまず目に入ったからだろう。恐らく最後の質問以外、彼の言葉は耳に届いていないようだった。すく、と立ち上がり彼の配慮も悪気は無いが無下にして、ずんずんと近付いたかと思うと眼鏡の位置をくいっと直してダリアの花を見詰め「えらく香りが強い、ダリアは比較的香りの弱い種だと思っていたが…大ぶりで見た事の無い配色だ、これは新種かね?咲いている場所に案内してくれたまえ、ああ、是非とも―――…失礼、私はギデオンだ。」そこまでひとりで勝手に喋って漸くかちりと、柔らかな彼の視線と己のそれをかち合わせて)
(/こちらこそ、早速お話が出来て光栄です。お迎えを有難うございました、愚息…と呼ぶには些か年を食っておりますが、失礼な振る舞いもあろうと思います。申し訳ありません。根は悪い男ではありませんので、何卒宜しくしてやって頂けますと幸いです。少々遅筆傾向ですので、リアルタイム終了後はまた折を見て置きレスにてお返事をさせて頂きます!こちらこそ、宜しくお願い致します。/蹴り推奨)
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