赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ルイ
アリガト。……たまにしか吸わないけどね、作ってた作品が出来上がった時とか楽しかった時とか。良い事が有った時は吸うんだ(差し出された煙草に甘えれば指先を伸ばして引き抜くように手を動かして、それを咥えて百点満点の気遣いと言うように火を向けられれば”やっぱり良いライターだね”と買ったばかりのそれを褒める意味合いで浅い動きで頷きを一つ。すう、と久しぶりに吸い込んだ煙草の苦みは舌をピリピリと痺れ刺すにも似た刺激を与えてくれて。深く吸い込み肺へと落とす、その煙を暫し楽しんでからふーと長く吐き出すことで余韻までも余すことなく満喫し。そこで漸く前述の煙草の頻度についてを答えると「アンタは結構吸うの?体を大事にしなさいなんてお説教をするつもりは無いけど、こういう嗜好品はたまに楽しむから気付ける良さも有るよ」指先に挟み持つ煙草の咥え口には赤いルージュが残り、世間話のように続け。飲み物の希望を受ければ自分用に紅茶と先ほどのケーキを二種、そして甘いものが食べれなかった時の為にタマゴサンドを注文すれば店員が下がったタイミングで小さな袋を渡された。最初こそ予想外のそれにきょとんと目をまあるくしてみせたが、何よりも自分の事を考えて彼が何かを選んでくれていたと言う事実が嬉しいと込み上げる。それを自らの手の内に持てば吸いかけの煙草は一度灰皿の上へ、そして駄目と言ってもきっと我慢をしないだろうそんな雰囲気を持ちつつ「アタシも楽しかったんだから気にしなくて良いのに、……なんて言っても嬉しいのは隠せれないか。アリガト、プレゼントを貰えるなんて思って無かったからさ。アンタが思ってるよりもずっと浮かれてるよ、───中を見ても良い?」ラッピングの中身は開かない事にはわからない。まさかクリスマスの子供の様な気持ちを今日抱くとはほんの少しだって思っていなかったと弾む気持ちのままに確認を取り)
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