赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>チェシャ猫
…んえっ?(時折ちらちらと困ったように此方を見るメイド達の視線を感じながらも、そんな事はお構いなしに城内を闊歩していた所に突如訪れた変化の兆し。兎の耳よろしく、ツインテールを揺らしながらきょろきょろと辺りを見回して何処からか聞こえた気がした鳴き声の発生源を探った。可愛いものが好き、つまりは猫も好き。「ちょ、猫じゃん?猫居るくね?」そんな風に落ち着き無く背後を振り返ろうとしたその瞬間、不意にするりと回された細腕に「ぎゃっ、」と何とも間抜けな声を漏らして硬直したかと思うと此方の対応の間に合わぬ内に向かい合うこととなったその顔を大きく見開いた目でじっと見つめる。ぱちり、ぱちり、二度瞬きをしてちかちかしそうな程鮮やかな色彩を宿す相手の顔を凝視、「び、…っくりしたぁ、何なのマジで、」と乱れかけの心拍を抑えようと胸元へ手を押し当てた。やがて、背後を取っていた相手が改めて目の前に姿を現すと「…さっきの猫ちゃんて、もしかアンタ?」信じられない、とでも言いたげな表情で怪訝そうに眉を寄せたが、今この退屈を打破する可能性を握っていると分かれば切り替えは早い。「遊園地?!サイコーじゃん!アタシ超退屈極めてんの、マジ死にそうだったぁ。連れてってよ、遊園地!」と、見ている方が心配になるような単純さできゃいきゃいとはしゃぎ始め)
(/それなら安心しました…!ご丁寧なお返事をありがとうございます、こちらも娘、背後共々こうして不思議の国で過ごす時間を心から楽しませて頂いております。今後とも、何卒宜しくお願い致しますー!)
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