赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ルイ
(ほんの僅かの空気の変化、鈍感ならばきっと見逃してしまうような些細な違いを逃すこと無く見付けると何か余計なことを口走ってしまったかと思い直しで頭を働かせ。とは言えど、思い当たるのはひとつしか無くセクシュアリティに触れるようなそれをトークテーマに持ち出すことは憚られてしまった。この場にいないその男とは、元より触れ合いが激しいからこそ良くも悪くも勘違いをさせてしまうこともよく見てきた自分だから言えることとは、そう考えを落ち着かせた所で「そう、アイツはさ頭の中まで酒に浸されるから目の前にいる人を何より優先するんだ。だけど離れてる間は目の前にいる人しか見えなくなる。アンタはまだここに来て日が浅いからさ、頼りになるのがアイツだけだって特別視しちゃうかもだけど……アンタと交流を持ちたい奴なんて沢山いるんだし、会ってすぐに手を出すようなヘベレケ男ばっかりにお熱にならないで先ずはこの国を楽しんでみなよ」その現場を見ていなくてもジョーカーを知れば何が起きているかが嫌でも浮かんでしまった。彼と話した印象から聡明な貴方だからこそ国のことを抜いても幸せになって欲しいと自然と思う。そう思えば明るさの中に少しの真剣さを交えながらそんなアドバイスを送り。投げた質問に明確な返事は無かったが、自分が長きに渡り暮らす愛しいこの国を美しいと例えられるのは悪い気がしない。満悦と笑みを浮かべてから「じゃあアンタの言葉はもっと綺麗に洗練されるよ。ここはさステキな場所が山ほどあるんだから」アハハと力強く笑い飛ばして絡めていた腕を解けばパシンと彼の背中をひと叩きして。多種に渡る食器が並ぶ中で自然と目はティーセットへ向いてしまう、そんな中で続いた彼の言葉に目を大きくして顔を向けると「なぁに言ってるの!是が非でも使わせなさい。折角ね、アンタが選んで考えてそして送るグラスを貰ったのに使わなかったらアタシに言いなさい!シリを叩いてやるんだから」ピンと指先までを真っ直ぐに伸ばした手を彼へと向ければ真剣に述べてから見つけたひとつのグラスに視線を送り、自体はシンプルだが下から上にかけて透き通る濃紺のグラデーションがされた物、恐らく砕いた星が使われているのか角度によってはキラキラと輝くデザインのそれに「アレなんかアンタの言ってたのに近いんじゃない?」と声をかけて)
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