赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>グリフォン
( 都合のいい部分だけを取り上げて、肝心のマイナス点は耳から耳へ通り抜けていたらしい。サボる?サボっていいような仕事なのか、そこは。鍛え上げられないなら居る意味はないのだが…それならば自身で勝手に学べばいいだけの話か。「…んだよ、尻ひっぱたく奴はいねえのかよその双子に」それでも何だか双子の態度は気にくわない、ような。その態度は自身の信仰する男気に反する気がする。「女王サマに属する軍なんだろ?反逆者があったらどうすんだよ。突然来た俺とか怪しさの権化だろ」冗談めかした言葉が何を意味するかも知らず、苛つく以上の感情を持たずに口から戯れ言が放たれる。そのまま紅茶をぐいと飲み干して、「…やっぱ、一番美味いと思うんだけど」と首を捻り。これを『可哀想』に格下げするほど美味であるという帽子屋の紅茶の味に思わず想像が飛ぶ。飛んだ想像はやはり目の前の琥珀色の味にしかならず、これ以上の味と称されるそれはもしや劇物の類いなのではないかとひっそり疑って、だが口には出さずじまい。飲めばわかる話だ、この口ぶりならその内機会があるだろう。考えてみれば珍しく薬なしでも落ち着いているのはこの紅茶のお陰でもあるだろうか。満ち足りた穏やかな気分だったがしかし、やんわりと諭され拒絶されたフォークの行き場の無さにはかっと血が上る。分かっている、表情を見れば揶揄されたのでも無下にされたのでもないことは明白だ。なれば暴れることなどできない、暴れては自身の狭量さを示すだけになる。せめても不機嫌を表すためにフンと鼻を鳴らし、いかにも拗ねている男児のようにそっぽを向いたままフォークをかじり。「あーそうかよ。育ち盛りって子ども扱いしてねーか?」と、盛り付けられたケーキをガツガツと一気に食べきって。ぷは、と息をつけば、満たされた腹と潤った喉に気力が回復した。充填された気力に従って、このままじっとしてはいられないと身勝手な感情が顔を覗かせる。「ごっそーさん。とりあえず茶と菓子には礼を言う、落ち着いた。そういうわけだから、さっさと女王サマとやらに挨拶しに行かせろよ」と、テーブルに片手をつきながらいささか乱暴に立ち上がり)
(/先日はありがとうございました…!本日時間がないのですが返事を書き上げてしまった為…置きレスさせて頂きます。何だかとても面白そうなイベントが開かれているので、また時間がある時に参加させていただきたく存じます…!!その際はよろしくお願いします!)
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