赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>秋田
それが俺の仕事だから、別にやさしい訳じゃない(からかうような言葉に一度口角を結ぶように一の字を口元に作りつつ、素直じゃない照れ方を見せながら片手を指先まで伸ばしつつ叩く行為を止めるべく彼を引きはがして。本を探す理由を教えられれば、彼の持つ性分の根とでもいうべきか。この国に真摯に向き合ってくれているようで顔に出さずとも嬉しさを抱いて。彼の隣に並べば「アリスと同じやつ、俺にわかることが有ったら教えれるし。俺はアリスみたいに自分で調べようとしないから本なんて何読めばいいかわからない」元来の物臭が有るせいか、わからなければそれに長けた人物に聞けばいいと思ってしまう。だからこそ自分とは違う考えを持つ彼に対して興味を抱くのか、とん、と軽い力で彼の背を押せば口元に口角を持ち上げるような笑みを浮かべて「置いてくぞ」と軽口のように言葉を添えて図書館へと向かおうか)
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