赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>アガメムノン
(一番広い場所が良い、一番日の当たる場所が、己の部屋と離れた場所を、幾つか浮かぶのは彼が後に続けるだろう発言の選択肢で。だからこそ、続いた言葉が己の部屋の近くでそれも決めて欲しいという頼みであると悉く考えの外れる読めない彼への興味が尽きない。「そんなに僕のことが好きなの?可愛いアリス、それなら期待に応えなきゃいけないね。」と振り返りわざとらしく大げさに言葉を選びつつパチリとウインクを。そうして彼を連れ立つのはまず一つ、真黒な扉をトントンと手の甲で叩き示す一つの部屋で「此処が僕の部屋、一人寝が寂しくなったらいつでもおいで」と余計な戯れを示しながら選ぶのはその隣、同様に黒い扉のそこを開くと中には猫足のテーブルと黒いベッド、照明は間接照明らしい。黒で統一されるようにシックなデザインのクローゼットと三月兎から買い付けたいくつかの絵画が飾られるそんな部屋が広がって「要らないものは捨ててもいいし、欲しい物は増やして良い。一つくらい気の抜ける空間が必要でしょ」慣れないこの世界であれば一か所くらい、と柄にもなく思うのは興味を持った彼が己のことを良い悪魔だと称した言葉が有ったからか。)
>アダム
君も神様が品性を与えていれば悪くない見目なのに、残念だったね。(最初に向けられた戯れ事にカッカとするほど若くもなかったのか、右から左へと言葉を流しつつも少しばかり細めた瞼の隙間からしらっとした視線を向けて。肩に触れる彼の腕、近づけば染みつくような煙草の香りが鼻孔を擽る。矢張りあまり好ましいとは思えないその匂いから離れるようにか抱き寄せられた腕よりするりと抜けて「煙草の匂いがしない君なら仲良くしたいね」と出会ってまだ短くとも彼が愛煙家だとわかることを踏まえた皮肉を一つ、「折角、僕好みのピアスなのに。匂いがきつくて近づけない」一見すればガラの悪いその見た目、しかし芸術家魂にヒットするのは多々とつけられるピアスや節々を彩りちらりと除く数多のタトゥーか、「良いセンスだと思うよ」と近づけずとも見て楽しむことはできるそれらを瞳に移しつつ口元へ口角を持ち上げるように小さな微笑みを浮かべて)
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