赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>三月兎
………あア?(噎せそうになる甘い薔薇の方向を慣れた煙草の匂いで中和しつつ、一面の赤を見飽きたとばかりに空を仰ぐ。ふーっと長く吐き出した煙が空の青さの中へ溶けていく様を眺める内、今己が置かれている状況の退屈さに嫌気が差して顔を顰め。煙草をスキニーの尻ポケットへしまい込みながら再び歩き出そうとしたその時、不意に投げ掛けられた声にぐらんと頭を後ろへ傾けつつ振り返り、キンキンと耳障りな女の声が誰の、何のものであるかは兎も角として一先ず明らかに此方へ向かって声を発したと思しき相手の姿を見据える。風変わりだが端麗なその容姿ににたりといやらしい笑みを貼り付けたかと思えば「なあんだ居るんじゃねえか人がよお、ついでに美人とくりゃあツイてるねえツイてるぜえ」と、薔薇についての指摘はまるで気にも留めず相手の方へ近付いていき)
(/お迎えをありがとうございます!これからの物語を楽しみにしておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。/蹴り可)
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