赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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(/こんにちは、先日は遅い時間までお相手頂きまして有難う御座いました。お陰様でとても楽しい時間を過ごす事が出来ました、また闇堕ち大変失礼致しました。今日は主様がお手隙の際にでも帽子屋さんにお相手お願い出来ればと伺った次第です。前回のレスを一緒に載せておきます故、もし宜しければ続きからお話させて頂ければ幸いです。)
>帽子屋
……お金って概念あるんや。仕事があるくらいやからそらあるんか…
(仕事という体裁を掲げるならば対価を求めよ。成程最もな意見ではあるが、暫し間を開けて自らの口から滑り出たのは何とも間抜けなこの世界の在り方についてで。最初に童話のようだと思ったからか、どうにも世俗的なものとの関連が意外に思えてしまう。感心といった響きをちらりと声音に乗せつつも、見知らぬ男にまで常識を説いてくれる世話焼きな彼女に柔らかな視線を向ければ「ここには君以外に人がおるんやったっけ。…せやったら、最初に君に見付けて貰えたんは幸運やね」と口にしよう。料理が出来ると知れば分かり易く表情が明るくなった彼女に、男所帯の食事の実態を垣間見た様な気になりつつ、世辞と謙遜が伝統の日本社会で生きてきた身には余りに真っ直ぐすぎる褒め言葉に苦笑を一つ。「アリスには美人さんから賛辞が貰えるサービスでも付いとるん?それだけの言葉に見合う男であったらえんやけど」そう僅かに悪戯めいた光を目に宿して首を傾げれば、彼女からの言葉自体は曖昧に受け流し。自身の年齢と性別を考えれば嫁がいても可笑しくないのだと思い出すかの様に考えさせられながらも、もう慣れた痛みに表情を動かす事無くただ一瞬溜り込めば「…幸か不幸か伴侶はおらへんねん。せやから何の問題も無い、とは言いきれへんなぁ。あっちに残してきた仕事もあるし、生徒も見たらなあかんから」と始終苦く細めた双眸だけが顔に表れた感情らしき感情で。戻れない等と分かっても淡々と返事が出来る位には冷静さを保っているものだと自分でも他人事のように思いながら、不思議な場所に来たなぁなんて今更ながら実感を。ほうと小さく溜息を吐けば、「そんで、今のは教えても良かったん?如何にも秘密の話って感じやけど」と心配する様に尋ねて)
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