赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>帽子屋
…はは、ゴーストは見てへんけど夢か何かは見とるかもなぁ
(恐怖に震えるように膝を抱えるにしては些か歳を食い過ぎているだろう、そう自身を客観的に見つめる余裕は未だに持ち得ず、早くこの悪夢から目覚めたいと一心に思っていたその時。鼓膜を震わせたその声に、よもやこの不可思議な場に自分以外の人間が居るとは思わなかった為勢い良く顔を上げて。恐らく咄嗟に縋り付くような情けない表情でもしていたに違いないが、見上げた先の絢爛豪華な衣装に身を包んだ美人にその不安に駆られた瞳もぱっと驚きに丸くさせ。金色の巻き毛にはっきりした端麗な目鼻立ち、それを彩る鮮やかな化粧。日本人離れというよりも現実離れした彼女は恐らく骨格からしても同じ男性だろう。吐き気を催す程の薔薇園で恐怖に勝る驚愕を与えられたからか、先程迄の恐怖や動揺が嘘のように取り繕われた凪いだ苦笑を貼り付けて言葉を返す。まあ折角美丈夫が声を掛けてくれた所申し訳ないが、まだ余りに状況が飲み込めてないからと立ち上がる素振りは見せず地に腰を下ろした儘「アリスなんて呼ばれる謂れはあらへんのやけど、俺に言ったんで間違いないん?こんなおっさん捕まえてからに。うーん、俺そんな願望でもあったんやろか。ねぇ、君はどう思う?」只管に緩く紡がれる言葉は、その裏にあくまでもこの状況を夢か幻かと決めてかかるもので、深層心理が呼び起こしたに違いない現状から解放される迄のらりくらりと時間稼ぎする様に中身の無い独白を交えて。底の見えない穏やかな笑みを浮かべて視線を絡ませれば、答えなど求めていない疑問を投げ掛けて)
(/お相手お願いしておきながら返事が遅くなってしまい申し訳ありません!もう時間はあまり無いでしょうが、返信だけでもさせて頂きます。)
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